【第50話:アメリカ編④】宿なき子
※2005年2月~3月時点の内容です、現在は状況が違うかもしれません。
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ここまで約2ヵ月、心身のみならず、使い続けたリュックや服もよく見ればあちこちボロボロ。
今日は飛行機にて、この旅の最終目的地シアトルに向かいます。
本当はバスでシアトルまで向かおうと思っていましたが、どうにも日程的に厳しく、飛行機で行くことに。
という訳で朝からラスベガスの空港へ、ただよくよく航空券を見ると、搭乗日がなんと翌日の日付になっていることが判明。
「えー、なんで~」と思いつつも、空港に到着したので、受付カウンターにいる女性に話してみることに。
私「すいません、航空券の搭乗日が間違えていて、今日乗りたいんですが」
女「え~、明日の日付なので今日は乗れないですね」
私「そこをなんとか、今日乗らないと間に合わないんです」
と押し問答を繰り返すと、搭乗締め切り時間が迫ってくる。
私「マジで!マジで、お願いですから」
と食い下がる。
すると、受付の女性が
女「もう、仕方ないですね!」
となんて搭乗日を変更してくれることに。
私「マジで?助かったー!」
と大喜びしながら、航空券を受け取り荷物を預け、手荷物検査場へ。
しかしながら、搭乗締め切り時間も間近となりながら、検査場がスムーズに進めればギリギリ間に合うと思いつつ、焦りながら手荷物検査を開始。
何事もなず通過、とはならずなぜか空港職員に呼び止められる私。
私の他数人が呼び止められ、一列に並ばされ、先頭から入念にボディチェックを行い、最後尾にいる私。
「えっ、マジで時間ないんだけど」と思いながらも、自分の順番が来るまで待ち、ボディチェックを受ける。
「ホント、早く終わって」と思いながら、ボディチェック終了し、これで終わりかとホッとした瞬間、空港職員から「靴を脱げ」とのこと。
私「えっ、靴ですか?」
空「そう、早く脱げ」
私「何もないし、飛行機の時間が迫ってるんですが」
空「それが、どうした。早く脱げ」
私「・・・」
なぜか、すでにボディチェックが終わった人も解放されず、周囲から早くしろよという無言の圧力を感じる。
私「分かりました、脱ぎます」
と意を決して靴を脱ぐと、中から現れたのは、穴の開いた靴下と、その穴から顔を出している私の左足の親指。
そう、朝着替える際に、穴が開いているけど誰に見られるわけでもないので、良いかと思いその履いて出てきたのでした。
失笑する周囲の人々と、空港職員から一言
空「whoops!!」
そして、空港職員がもう行っていいとジェスターをされ、一同解放。
周囲からの冷ややかな視線を感じながらも、恥ずかしがりながら出発ゲートへまで小走りで急ぐ。
そして、出発ゲートに到着。
が、時すでに遅し。すでに飛行機は出発済み。
あんな無理行って飛行機変更してもらい、みんなの前で辱めを受けた結果、飛行機乗れずってどんな罰ゲームですか。
呆然としながらも、どうしようかと思い近くにあったら空港カウンターにいるガタイが良く、髭を蓄えた男性に相談をすることに。
私「すいません、飛行機に乗り遅れてしまったのですが」
髭「ふーん、どこ行きなの」
私「シアトルなんですけど」
髭「そうか、そいつは残念だな。その辺で待ってろ」
私「(待ってろ?待ってれば良いのか?)」
その後なにごともなく30分ほど経過。
不安になった私は、再度話かける。
私「あのー、待ってるんですけど、どうしたらいいですか?」
髭「分かってる、いいから待ってろ」
と継続して待機の指示。
どうなんだろうと思いつつ、さらに30分ほど経過。
すると、髭にちょっと来いと呼びかけられたため、カウンターに行く
髭「はいよ」
っと渡してきたので、次のシアトル行きの飛行機のチケット。
髭「この便なら空席があったから、その便でシアトルに行けるよ」
私「髭~!!」
そう、私が乗れるようにシアトル行きの飛行機の空き便を探してくれていたのでした。
そんなこんなで、ラスベガスの空港職員の優しさにより、なんとかシアトルに到着。
シアトルは留学していた学校から最寄りの都市。
ここからは通いなれた道を行くだけなので、留学先の学校の最寄りのバス停に行くグレイハウンドバスの乗り場へ。
すると、前方に見覚えのある人影を発見。
なんと、同じ時期に留学していた、女性が2名が。
私「よっ、久しぶり。こんな所でどうしたん?」
女「おぉ、ビックリした。卒業前に留学時のホームステイした家から遊びにおいでよって言われて、今そのお迎え待ち。そっちは?なんかすごい荷物持ってるけど」
私「俺も卒業旅行で」
女「そうなんだ、あっ迎えの車来た。そんじゃねー」
と去っていく2人組。
それを見送った後、私もタクシーに乗り込みシアトルのバスターミナルでバスに乗り換え、いざ留学していた学校まで出発。
そして、学校の近くについたころには既に夜に。
ココまで来て、重大なことに今更気づく。
「学校の近くって、観光客が泊るようなホテルなくね?」
という訳でバスターミナルで朝まで待つか、ワンチャン学校の近くまで行き、留学時の知り合いを見つけると選択に迫られることに。
さすがに、翌朝までバスターミナルにいるのはキツイし、治安的にも少し不安があるので、タクシーで学校まで向かうことに。
そして、学校に到着するも、当然ながら学校はすでに閉まっており、近くにある留学した時に住んでいた寮なら、顔見知りに合うかもしれないと寮まで移動。
あたりは暗くなり、日中なら誰かしがテレビとかを見ている、寮のロビーにも誰もいない。
当然寮は施錠されているので、部外者は入ることもできない。
「ダメかー」と諦めかけていたところ、なんと寮の内側から扉が開き中から見覚えのある女性が出てきたので、「チャンス!」と思い、話しかけることに
私「ハロー、一昨年までこの寮に住んでいたんだけど、覚えてない?ケンとか、ミヤギとか、ジェームスとかもういないの?」
女「うーん、今は3人とも住んでないよ、どうしたの?」
私「実は日本から遊びに来たんだけど、今夜泊るところがなくて」
女「ふーん、ロビーの端っこなら良いんじゃない。入れば?」
私「あ、ありがとう」
という訳で無事、今夜の寝床を確保し、迷惑かけないように翌朝は早めに出ようと心に決め就寝。
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色んな意味で、こんなことしてはダメ、絶対。
では、また。